・製図の道具は高価なものを揃えなきゃダメ?
・全部揃えるの大変そう…。
・使い方がよく分からないものがあって不安。
こんな風に思っていませんか?せっかく1次試験に合格したんですから、この勢いで2次試験も一発合格を目指したいですよね!
製図用具は高価なものは不要です!
また、持ち込み可能な道具をすべて用意する必要もありませんよ!
高価なものを買っても、試験でほとんど使わずお金の無駄になってしまう事もあります。ここではインテリアコーディネーター歴7年の私がオススメの製図道具をご紹介。
・お金を掛けた方がいいもの
・安くてOKなもの
・買わなくていいもの
をズバッと解説します!
これを読めば2次試験に必要な製図道具の準備はバッチリです。道具選びに時間を掛けていても合格には近づけません。必要最低限のものを揃えて1日でも早く製図の練習をスタートさせましょう。
2次試験に必要な製図用具9点
では、早速2次試験に必要な製図用具をみていきましょう。
道具 | おすすめ商品 | 大体の値段 | 詳しい説明 |
①シャープペン | ぺんてる GRAPH1000 For PRO | 600円 | 説明を読む |
②三角定規 | ウチダ(方眼メモリ付き) | 1600円 | 説明を読む |
③三角スケール | ステッドラー 987 15-13 | 800円 | 説明を読む |
④円定規だけの型板 (テンプレート) | ステッドラー 976-01 | 800円 | 説明を読む |
⑤色鉛筆18色 | ファーバーカステル 油性色鉛筆36色 | 1500円 | 説明を読む |
⑥製図用ブラシ | ウチダ ミニ | 700円 | 説明を読む |
⑦字消し板 | ステッドラー 529-50 | 150円 | 説明を読む |
⑧ミニ鉛筆削り | なんでもOK | 100円 | 説明を読む |
⑨消しゴム | なんでもOK | 100円 | 説明を読む |
製図用具の選び方とオススメ商品
製図道具はそれぞれ既に持っているものがあればそれを利用すればOKですが、念のためインテリア産業協会で許可されている内容に当てはまっているかを確認しましょう。
インテリア産業協会で公開されている「持ち込める筆記・製図用具」は次のとおりです。
●鉛筆またはシャープペンシル(硬度は問わない。)
インテリア産業協会HP
※万年筆・ボールペンは不可
●色鉛筆(18色以内。色の選択は自由)
※ 軸(木や紙)に芯を通した色鉛筆に限る。全体が芯でできたもの等は不可
●消しゴム
※ 砂消しゴム、電動字消器は不可
●字消し板
●直定規(30㎝以内)
●三角スケール
●三角定規
●勾配定規
●コンパス
●ヘキサスケール
(直定規と三角スケールの機能のみを持つもの)
●型板(テンプレート)の円定規だけのもの
(なお、一部に角度表示のあるものでも可)
●製図用ブラシ
(消しカスが周囲に散乱しないように注意してください)
●ミニ鉛筆削り
(削りカスが散乱しないように注意してください)
次にそれぞれ製図用具の選び方とオススメ商品をご紹介します!
シャープペン 0.5㎜
シャープペンは何でもOK!使い慣れているものが1番
けど…製図用のシャープペンって何かカッコいいし書きやすそうなイメージがあって、せっかく製図の練習をするなら新しいものを購入して気合をいれたい!なんて思いますよね。
おすすめは「ぺんてる GRAPH1000 for PRO/PG1005」です
へ~!ステッドラーじゃないんですねぇ。
製図用具と言えばステッドラーというイメージありますよね!
けど、プロ仕様過ぎて初心者には使いづらいかも…。
製図用のシャープペンは種類が沢山あるので、一概に「プロ仕様過ぎて使いづらい」というのは間違っているのですが…製図用のシャープペンは
- 低重心(ペンの先端部分に重心がある)
- 重量が重め
- グリップ(握る)部分が金属製
この3点が一般的なシャープペンと違う特徴。詳しい理由は省略しますが、こうする事で図面が書きやすくなると言われています。
しかし、この普段より低重心でちょっと重い感じが慣れないと少し使いづらく感じ、金属製のグリップはずっと握っていると指が痛くなりがち。なので、何も知らずに買ってしまうとちょっと後悔するかも…。
そこでオススメなのが
ぺんてる GRAPH1000 for PRO/PG1005 です!
- 低重心過ぎずバランスのいい書き心地
- 重すぎない
- グリップがゴム製で痛くない
- 値段がお手頃
製図用シャープペンを紹介するサイトやAmazonの口コミでも評判のいいシャープペンです。何種類か試しましたが、これが一番書きやすくて愛用しています。
シャープペンは筆圧や書き方のクセなどによって好みが別れます。とりあえず1本使ってみて練習しながら自分好みの1本を見つけていけばいいでしょう!
三角定規(15~18㎝)
三角定規は方眼メモリ入りが便利
すでに三角定規持ってるんだけど…という方も予算があれば方眼メモリが入っている三角定規を新しく購入するのをオススメします。
三角定規の基本的な使い方は「2つを組み合わせて水平・垂直の線を引く」こと。しかし、方眼メモリが入っていると、図面にある補助線を使って1つだけで簡単に水平・垂直の線が引けます。
私は三角定規の直角三角形の方しか使いません!!
え!?1つだけで図面書けるんですか??
直定規も三角定規で代用できるので不要です。
インテリアコーディネーターの2次試験は時間との勝負!!どんなに綺麗で完璧なプランでも時間内に完成しなければ不合格です。道具で時短できるものは積極的に使っていきましょう!
三角定規を購入する際には大きさにも注意しましょう!
オススメは15㎝~18㎝
小回りが利いて長い線も一回で書ける丁度いい大きさです
方眼メモリ入りの三角定規は一般のものに比べると少し値段が高くなってしまいますが、図面を書くのに本当に便利ですし、時短につながります。値段を掛けて損はないアイテムなのでぜひ方眼メモリ入りの三角定規を購入してみて下さい!
三角スケール(15㎝)
三角スケールは製図の必須アイテム。必ず用意しましょう!
そもそも三角スケールってなんですか?三角定規とは別のもの?
三角スケールは図面の縮尺に合わせて長さを測ることができる定規です。長さを測ることがメインで線を引くためには使いません。
初めて聞く道具の名前で戸惑うかもしれませんが、使い方はとっても簡単で図面を書くには欠かせないアイテムです。また、今後インテリア関係の仕事をしていくのであれば、仕事でも使うものなので、きちんとしたものを購入しましょう!
メーカーはどこでも大丈夫です。購入する際に気を付けるポイントは
- 15㎝程度の長さか?
- 1:50の縮尺があるか?
この2点です。30㎝の長さの三角スケールは大きい図面を扱う人が使います。インテリアコーディネーターの試験ではこの大きさは不要で反対に使いづらいので必ず15㎝前後の長さの三角スケールを購入しましょう。
また、縮尺も大事です。試験で出る平面図の縮尺は1:50(これは実務で平面図は1:50で作成することが多いから)建築士用の三角スケールを選べば問題ないのですが、土地家屋調査士用を購入すると1:50ではなく1:500の縮尺がついている事が多いです。
1:500の縮尺でも使用は可能ですが、目盛りが細かく読みづらいので新しく購入する場合には必ず1:50の縮尺がついているものを選びましょう。
この2点を注意すれば、どのメーカーを購入しても大丈夫です。100均にも売っていますが、長く使用する事を考えるとオススメしません。精度が悪かったり、目盛りが擦れてすぐ読みにくくなってしまいます。
円定規だけの型板(テンプレート)
扉や照明を書くのに使用します。必ず用意しましょう!
コンパスでも円は掛けますがテンプレートがあるとキレイに手早く書けるので便利です。主に使うのは次の2パターン
- 扉の開き方(扉の動くライン)を指示
- 照明(特にダウンライト)の指示
試験では高頻度で問われる内容なので、用意しておくのがベスト!円形以外の形も入っているテンプレートは試験に持ち込みできないので注意しましょう。
私が100均で見つけたものは四角が入っていました…。
また、よく使うサイズのものが入っているかも確認して買いましょう。テンプレートは色々な形やサイズのものが用意されています。買ったけど、使える大きさのものが入っていなかった…という事のないように気を付けて下さい。
よく使うサイズはこの2パターン↓
- 扉⇒25㎜~32㎜の円
- 照明⇒3㎜~5㎜の円
ステッドラーの976-01のタイプを購入すると両方をカバーできるので安心です。
色鉛筆(18色)
茶系の色味を多めに揃えると便利です
試験で18色全部使うことはないでしょう。床や家具の着彩がメインになるので茶系の色味を3~4本用意すると、床・家具・収納などを茶色で色分けできるので便利です。
あとは問題によって必要になる色が異なるので、どんな問題が出ても大丈夫なようにバランスよく色を準備しておきましょう。
色の選び方についてはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてください。
私はファーバーカステルの油性色鉛筆36色セットを購入し、その中から18色を選びました。24色入りでもいいかなぁと思ったのですが、床の色に使いやすい「おうどいろ」が36色セットにしか入っていないので36色セットを購入。
- 発色がキレイ
- 塗りやすい芯の硬さ
- 軸が六角形で転がらない
のがお気に入りポイントです。
製図用ブラシ
図面に残った消しゴムのカスを払うのに使います
どんなに素敵な提案で正確な図面を書けていても、図面が汚いと減点の対象です。試験中は一生懸命で手汗もかいています。その手で消しゴムのカスなどを払うと図面が汚れてしまいマイナス評価につながります。
どこのメーカーでも大丈夫ですので1つ準備しておきましょう。持ち手の長い大きいタイプだと試験会場で邪魔になるのでコンパクトなタイプがオススメです。
なくてもいいアイテムなので…製図の練習をしながら購入を検討するのでもOKです。
字消し板
図面の細かい部分を消せるアイテムです
字消し板を使わずに普通に消しゴムで図面を消すと、必要な部分まで消してしまう事があります。色々な形の穴から、図面の消したい部分だけを見えるようにして、その部分だけを消す事ができます。
あると便利なので1つ用意しておきましょう。
メーカーはどこでも大丈夫です!
消しゴム・ミニ鉛筆削り
お手持ちのもの・100均OKです
消しゴムは普段使い慣れているものを使いましょう。試験前に汚れをチェックして綺麗な状態にしておくとベストです。
鉛筆削りは試験中に色鉛筆の芯が折れてしまった時に使います。できれば出番はない方がいいのですが、万が一に備えて持っていきましょう。
色鉛筆は試験前日にちゃんと削っておくこと!試験中に削ることがないようにしましょう。
なくていい製図道具
公式HPで持ち込み可能になっているけど、他で代用可能・特に使わない物は次の通り。
- 直定規⇒三角定規で代用可能
- コンパス⇒円形のテンプレートでOK
- 勾配定規⇒角度を指定されて書くことはない
- ヘキサスケール⇒三角スケールでOK
どうしても、ないと不安という方は製図の練習を始めてから必要に応じて購入すればOKです。
道具選びは最短に!図面の練習を始めましょう!
道具選びは大切です。しかし、どんなにいい道具を選んでも製図の練習に時間を掛けられなければ2次試験は合格できません。
とりあえず、オススメした製図道具の中でも
- 三角定規
- 三角スケール
- 円形のみの型板(テンプレート)
この3点を購入すれば製図の練習はスタートできます。あとの道具は練習をしながら、必要に応じて購入していけば大丈夫です!
ここまでくれば合格まではあとちょっと!製図の練習は、やればやるだけ上達します。色々悩まず、まずは手を動かしてみましょう!
最後に必要な道具のおさらい↓詳しい説明に戻ることができます↓
道具 | おすすめ商品 | 大体の値段 | 詳しい説明 |
①シャープペン | ぺんてる GRAPH1000 For PRO | 600円 | 説明を読む |
②三角定規 | ウチダ(方眼メモリ付き) | 1600円 | 説明を読む |
③三角スケール | ステッドラー 987 15-13 | 800円 | 説明を読む |
④円定規だけの型板 (テンプレート) | ステッドラー 976-01 | 800円 | 説明を読む |
⑤色鉛筆18色 | ファーバーカステル 油性色鉛筆36色 | 1500円 | 説明を読む |
⑥製図用ブラシ | ウチダ ミニ | 700円 | 説明を読む |
⑦字消し板 | ステッドラー 529-50 | 150円 | 説明を読む |
⑧ミニ鉛筆削り | なんでもOK | 100円 | 説明を読む |
⑨消しゴム | なんでもOK | 100円 | 説明を読む |