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インテリアコーディネーター資格は独学で合格可能!失敗しないための対策を取ろう

インテリアコーディネーター試験は独学でも合格できますか?

独学での勉強方法を教えて下さい

独学でも合格可能です!

ただ、通信・通学に比べて効率が悪く、時間が掛かることに注意しましょう

資格勉強を始める際、一番気になるのが「独学でも合格できるか?」ですよね。一番費用が抑えらえ、自分のペースで勉強できる独学は一番最初に候補にあがる勉強方法です。

結論、インテリアコーディネーター試験は独学で合格可能です。ただし、通信・通学に比べ教材選びやスケジュール管理、疑問点の解決に時間が掛かり合格までが遠回りになります。その為モチベーションが下がり挫折してしまうというケースがあるので注意しましょう。

この記事では、インテリアコーディネーター試験に合格した私(1次試験は独学・2次試験は通学で勉強)が自身の経験も踏まえ解説していきます。

この記事を読めば、独学での勉強方法・挫折しやすいポイントとその対策が分かります。ぜひ参考にしてインテリアコーディネーター試験合格を目指しましょう。

独学でも合格可能か?

インテリアコーディネーター試験はきちんとした勉強をすれば独学で合格可能です。私自身も1次試験は独学で合格しました。2次試験はスクールに通い合格したため、少し説得力がないですが、勉強した感覚で独学でも合格できそうと感じました。

現在インテリアコーディネーターとして働いている同僚の中にも独学で合格した人はいますし、ネット上でも「未経験から独学で1発合格した」という経験談も多く目にします。

合格率が約24%と低い試験ですが、1次試験は択一式のマークシートで対策が取りやすいです。通信講座・通学を選んだとしても勉強方法でほとんど差がつかないでしょう。個人的な勉強量での差が合否につながるといえます。

2次試験は製図と論文で未経験者にとってはハードルが高い内容となっています。

しかしそれは、「やったことがないから」難しく感じるだけで、図面を描くことに慣れてしまえば、出題される問題はそこまで難易度が高いわけではありません。

繰り返し図面を描く練習をし、図面を描くことに慣れることができれば独学でも合格は可能でしょう。通信講座・通学を選んだ場合、動画や添削、直接の指導により「図面を描くことに慣れる」までの時間を独学よりも短縮することができます。それが、通信・通学を選ぶメリットと言えるでしょう。

結論、インテリアコーディネーター試験は独学で合格可能です。この後、詳しく説明しますが独学の最大の敵は「時間」です。独学で合格を目指す場合、通信・通学に比べ勉強時間が多く掛かる事に注意しましょう。

独学のメリット・デメリットと対策

それでは、独学で合格を目指すメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。

メリット

独学で勉強するメリットとは次の通りです。

  1. 費用が安い
  2. 自分のペースで勉強できる
  3. 好みのテキストが選べる
  4. 気軽にチャレンジできる

デメリット

次にデメリットを見ていきましょう。

  1. 教材選びに時間が掛かる
  2. 分からないことを解決するのに時間が掛かる
  3. 分からないことをそのままにしてしまう
  4. これで合っているのか不安になる
  5. モチベーションが維持しづらい

①教材選びに時間が掛かる

インテリアコーディネーター試験の教材はあまり本屋さんに売っていません。大型本屋に行くかネットで購入する事になります。できれば実際にパラパラと中を見て自分に合ったテキストを選べたらいいのですが、ネットではそれができません。そこで評価を調べたり、口コミを調べたりしているうちに結構時間が掛かってしまいます。

勉強をスタートする前の教材選びに時間が掛かり、モチベーションが下がってしまう事も少なくありません。

②分からないことを解決するのに時間が掛かる

通信講座や通学の場合、分からないことが出た場合、質問ができ正しい回答をすぐに得ることができます。独学の場合、疑問点を自分で調べ自分で答えを見つけなくてはいけません。自分で調べることにより知識がより定着するというメリットもありますが、調べたけれど正しい答えが見つからない、見つけた回答が間違っているという可能性もあります。

それでも1次試験対策の場合はネットで調べて答えが見つからないという事はないでしょう。

問題は2次試験対策です。そもそも2次試験の問題にはコレといった正しい解答がありません。分かりやすく例えると、1次試験は算数のテスト(=決まった答えがある)、2次試験は国語のテスト(=考え方が色々あり答えが1つではない)のようなものです。

答えが1つではない問題に対してネット上で疑問の解決するのは難しいということを覚えておきましょう。

③分からないことをそのままにしてしまう

独学では疑問点を自分で解決しなくてはいけません。調べるのに手間がかかる、調べても分からない場合、解決することをあきらめてそのままにしてしまう事があります。

それを繰り返すうち、モチベーションが下がってしまう事もあります。

また当然分からないことが多いままで試験を受けると、いい結果にはつながりません。

④これで合っているのか不安になる

独学で勉強していると、これでいいのか?この勉強法で合格できるのか?と不安になる事があります。通信・通学の場合、用意させた教材やカリキュラムをきちんとこなす事ができれば合格がある程度見えるのに対し、独学の場合、すべて自分で考え勉強していかなければならりません。

自分の勉強方法に自信が持てないと、他の教材を試してみたり、ネットで調べてみたり…本来するべき勉強以外の事に時間を使ってしまい、肝心の勉強ができなくなってしまう可能性があります。

⑤モチベーションが維持しづらい

独学の場合、上記①から④の理由でモチベーションが下がりやすくなります。インテリアコーディネーター試験の勉強期間およそ6ヶ月間、ずっとモチベーションを維持するのはどの勉強方法を選んでも難しいですが、通信講座や通学の場合、定期的添削指導や小テストなどで気持ちを切り替えるタイミングがありますが、独学の場合はそれもできません。

自分で自分のモチベーションをコントロールしなくてはいけない点も独学のデメリットでしょう。

失敗しない対策

では、独学の場合どうような対策をしたら失敗を回避できるでしょう。

  • YouTubeを活用する
  • SNSを活用する
  • 時間に余裕をもって始める
  • このサイトを活用する

YouTubeを活用する

最近では、YouTubeでインテリアコーディネーター試験対策の情報を発信してくれるチャンネルが増えてきました。と、言ってもそこまで多くないですが…。ただテキストを読むだけよりも、動画で勉強する方が理解力が上がります。特に、製図の仕方に関してのYouTube動画は独学の方の強い味方になってくれるでしょう。

ぜひ、YouTubeを活用してみてください。

SNSを活用する

インテリアコーディネーター試験の受験を決意したら、ぜひSNSで発信して下さい。SNSで発信することで、自分に気合を入れることができます。また定期的に勉強の進捗状況を発信することで、同じくインテリアコーディネーター試験を勉強している仲間も見つけることができ、情報共有もできるでしょう。

独学は孤独になりがちなので、SNSを上手に活用してモチベーション維持につなげましょう。

時間に余裕をもって始める

独学の最大デメリットは「時間が掛かる」ことです。つまり、時間が十分あれば問題ありません。テキスト選び、不明点の解決、製図になれる練習、これらにじっくり時間を掛けることができれば独学でも十分合格できます。

勉強の目安は6ヶ月としていますが、独学で勉強する人は期間を8ヶ月と長めにとり早めに学習を始めましょう。

独学に向いてる人・向いていない人

私は独学で勉強しても大丈夫?と心配になりますよね。

独学に向いている人、いない人のチェックリストを作成しました。各項目をチェックして独学で勉強をスタートさせる基準にしてみてください。

独学が向いている人チェックリスト

  • できるだけ安くすませたい
  • ネットで情報を得るのが得意
  • まわりに資格取得者がいてアドバイスがもらえる
  • 過去に独学で資格取得の経験があり、勉強が得意
  • 時間に比較的余裕がある

独学に向いている人はズバリ!自分で適切な情報収集ができる人です。今の時代、ネットで沢山の情報が手に入ります。SNS等で発信すれば経験者からアドバイスももらえるでしょう。時間を掛けすぎずに必要な情報を手に入れることができれば、独学で合格は十分可能です。

独学が向いてない人チェックリスト

  • お金が掛かっても、効率よく勉強できる方を選びたい
  • 情報が多いと迷ってしまい適切な情報を選べない
  • まわりに具体的なアドバイスをもらえる人がいない
  • 勉強するのは久しぶり
  • 仕事や育児家事に忙しく時間があまりない

独学に向いていない人はズバリ!とにかく効率よく勉強したいと思っている人です。独学はテキスト選び、疑問点の解決など勉強に関する以外の事に掛かる時間が多くなりがちです。本来の勉強に集中したい、仕事が忙しく勉強に掛けられる時間が少ない、情報が多いと逆に迷ってしまう人は効率よく勉強できる通信講座が向いているでしょう。

独学と通信講座のメリット・デメリットを比較した記事もありますので、ぜひご参考下さい。

独学にオススメの教材

独学で勉強すると決めたら、まずはテキストを選びましょう。

インテリアコーディネーター試験のテキストは書店にあまり置いておらず、手に取って中身を確認できないことが多いのが難点です。そこで、私が市販されているテキストをすべて購入し中身を比較しました。その上でオススメの教材を紹介させていただきます。

1次試験対策テキスト

インテリアコーディネーター1次試験 合格教本 【上巻】【下巻】

著者名:HIPS合格対策プロジェクト編

出版社:(株)ハウジングエージェンシー

定価:3,190円(税込)

こちらは多くの受験者が利用しているメジャーなテキストです。上下巻に分かれており内容も充実しています。また、初学者にも分かりやすく書かれており、スムーズに勉強を進めることができるでしょう。

インテリアコーディネーター1次試験過去問題徹底研究 【上巻】【下巻】

著者名:HIPS合格対策プロジェクト編

出版社:(株)ハウジングエージェンシー

定価:2,800円(税込)

問題集も併せて購入しましょう。テキストで勉強しているだけでは知識は定着しません。テキストの読み込みは少な目に、問題をどんどん解いていくのがオススメです。

2次試験対策テキスト

インテリアコーディネーター資格試験 はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方 第4版

著者名:星野智子

出版社:(株)ハウジングエージェンシー

定価:2,750円(税込)

こちらのテキストは初学者に大変分かりやすく書かれていて、実際にこのテキストで独学で合格したという声を多数聞きます。まずはこの1冊をじっくり取り組み、図面の描き方を覚えていきましょう。

インテリアコーディネーター2次試験 一番わかりやすい合格論文入門 第12版

著者名:HIPS合格対策プロジェクト編

出版社:(株)ハウジングエージェンシー

定価:2,750円(税込)

論文に関する対策はこれ1冊すれば問題ないでしょう。

オススメの教材に関しては、詳しくこちらで説明しておりますのでご参考下さい。

独学の勉強法

1次試験対策

1次試験の勉強は次のように進めていきましょう。

  1. スケジュールを立てる(試験日から逆算して1日、1週間、1ヶ月どれくらい勉強すればいいかを考える)
  2. テキストを読む(時間を掛けずに軽く目を通すくらいでOK)
  3. 問題を解く(最初は答えを見ながらでOK)
  4. 再びテキストを読む(問題に出たところを重点的に読む)
  5. 再び問題を解く(答えを見ないでチャレンジ)
  6. もう一度テキストを読む(どんな問題が出たかイメージしながら読む)
  7. もう一度問題を解く(正解できなかった部分はテキストに戻って確認)
  8. 実戦形式で過去問に挑戦する(時間配分を覚える)

1次試験はどれだけ必要な項目を暗記できたかが重要になります。記憶は「覚える⇒忘れる⇒思い出す」という過程を繰り返すことにより定着していきますので、一度に沢山覚えようとテキストを細かく読み込んでいくのではなく、「テキストを読む⇒問題を解く」というサイクルを繰り返し行うようにしましょう。

問題を解くことにより、出題傾向がつかめたり苦手分野が分かり、対策が取りやすくなります。テキストでのインプットは少な目に問題を多く解いていきましょう。

2次試験対策

次に2次試験対策を見ていきましょう。

  1. 基本の描き方を覚える(線の太さ・家具の寸法・配置の仕方など)
  2. 平面図・アイソメ・アクソメ・家具図などの種類を覚える
  3. テキストの問題の答えを真似て何度も図面を描く
  4. 実際に時間を図りながら過去問・予想問題にチャレンジ
  5. 論文はテキストをひと通りこなすだけでOK

2次試験の製図はどれだけ「図面を描くことに慣れるか」がポイントになります。問題自体はそう難しくありません。問題を読んで、解答がイメージできても、思い描いた解答を実際に図面を時間内に描くことができなければ合格できません。多くの不合格者は「答えは分かっていたけど、時間内に完成させられなかった」と言います。

製図の対策はまず「問題を解く力」と「図面を描く力」が2つ必要なことを認識して、「図面を描く力」を身につける事を強化していきましょう。その為には、テキストや問題集の模範解答を何度も何度も繰り返しトレース(真似して描くこと)をするのが有効です。

トレースを繰り返すことで、問題傾向をつかめ、必要な家具寸法も覚えることができます。実際に自分で解答を見ずに問題を解くのは、図面を描くことに慣れ「図面を描く力」がついてからにしましょう。

論文の対策は1次試験の内容が身についていれば、文章の書き方のコツ・押さえるポイントを学ぶだけで十分に対応できるでしょう。テキストを1冊読み練習問題に取り組みましょう。

迷ったら通信講座も検討しよう

独学での勉強に不安を感じたら、ぜひ通信講座も検討してみてください。通信講座は独学に比べ費用が高いというデメリットがあります。しかし「疑問点をすぐ解決できる」「製図で分かりやすい動画講座を受けられる」「製図で添削指導を受けられる」など独学でつまづきやすいポイントを補えることができ、本来の勉強に集中できる・効率よく勉強できるというメリットがあります。

独学と通信講座との費用の差はおよそ3万円です。この金額を効率よく勉強するための価格、ひいてはインテアコーディネーターになるための自己投資と考えれば決して高い金額ではありません。ぜひ、通信講座も検討してみてください。

まとめ
  • インテリアコーディネーター試験は独学で合格可能
  • 独学で最大の敵は「時間」余裕をもって勉強をはじめる
  • オススメの教材・勉強方法を実践しよう
  • 迷ったら通信講座も検討

インテリアコーディネーター試験に合格して、インテリアコーディネーターになるための1歩を踏み出しましょー!