資格

インテリアコーディネーター資格の難易度・合格率を解説【未経験でも合格できる??】

インテリアコーディネーター資格に興味あるけど、センスが必要で難しそう… 未経験でも合格できますか??

インテリアコーディネーター資格の

難易度はBランク(普通レベル)・合格率は約24%

きちんと勉強すれば、未経験者でも十分合格できますよ!!

そうなんですね!

チャレンジしてみたくなってきました

もっと詳しく教えてください

この記事は、未経験でインテリアコーディネーター試験に一発合格。他にも宅建やカラーコーディネーターの資格勉強をした私が資格にについて説明します。

本記事を読めば、資格の全体像が分かり、資格の難易度を怖がる必要がなくなります。まずは資格の難易度をしっかり把握して、受験へのモチベーションを高めていきましょう!

この記事では下記のことがわかります

  • 難易度・合格率(他資格との比較あり)
  • 試験の概要
  • 学習時間・期間
  • 学習方法と費用
  • 資格取得のメリット

インテリアコーディネーター資格の難易度・合格率

2020年度の実績は

全体24.1%
1次試験34.1%
2次試験58.0%

毎年、2次試験よりも1次試験の方が合格率が低い傾向にあります

過去5年間の合格率は

年度合格率
201623.9%
201722.5%
201823.8%
201925.1%
202024.1%
直近5年平均23.9%

平均して約24%

4人に1人が合格しているイメージです

他資格の合格率と比較

合格率24%は難しいってこと?

数字だけではイメージがつかないですよね

そこで難易度がイメージしやすい他の資格と合格率を比べてみました

資格名合格率一般的な難易度
ファイナンシャルプランナー3級約70%C(簡単)
秘書検定2級約60%C(簡単)
日商簿記検定3級約48%C(簡単)
日商簿記検定2級約20%B(普通)
宅地建物取引士約17%B(普通)
行政書士約11%A(難関)
社労士約10%A(難関)
公認会計士約9%S(超難関)

合格率24%のインテリアコーディネーター資格は

簿記2級や宅建士と同じレベルかそれよりも少し簡単

というイメージでいいでしょう。

私は宅建よりも
インテリアコーディネーターの方が勉強が楽しく簡単に感じました

ちょっと勉強すれば合格できる!という簡単な資格ではありませんが
きちんと時間をかけて勉強すれば未経験者でも十分合格できる難易度です

すこし難易度が高い方が頑張りがいがあるってもんです。

どんな試験をするの?

インテリアコーディネーターの試験ってイメージつかないんですが
どんな問題がでるんですか?実演とかするんですか??

インテリアに関する幅広い内容が出題されます

1次試験はマークシートの択一式(いわゆる学科試験)
2次試験は論文と製図(いわゆる実技試験)です。

実際に試験官の前でカーテンのコーディネートを実演する。
という試験は無いのでご安心を!!

もう少し詳しく試験概要を見ていきましょう

1次試験の概要

まずは1次試験の概要を見ていきましょう。

こちらは、試験を主催している「公益社団法人インテリア産業協会」HPから2021年度受験概要を一部抜粋しました。最新の情報を知りたい方は公式HPをご確認下さい。

試験日2021年10月10日(日)
【例年:10月第2日曜日】
受験資格年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験は問いません。
(ただし、出題・解答は日本語のみ)
受験地北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域
試験科目学科(マークシートによる択一式)
試験時間事前説明 12:15〜12:30(15分)
実施時間 12:30〜15:10(160分)
試験検査の範囲1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
2.インテリアコーディネーターの仕事に関すること
3.インテリアの歴史に関すること
4.インテリアコーディネーションの計画に関すること
5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
7.環境と設備に関すること
8.インテリアコーディネーションの表現に関すること
9.インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
参照:公益社団法人インテリア産業協会HP

試験の概要から次のポイントが読み解けます

1次試験のポイント
  1. 択一式マークシート ⇒ 単語や数字を一語一句暗記する必要なし
  2. 試験時間が160分 ⇒ 問題数が多く集中力と時間配分がカギ
  3. 試験検査の範囲が広い ⇒ ある程度勉強量が必要

2次試験の概要

次に、2次試験の概要も見ていきましょう。

試験日2021年12月5日(日)
【例年:12月第1日曜日】
受験資格過去3年以内に一次試験に合格していること。その他は問いません。
受験地北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域
試験科目プレゼンテーション・論文(記述式)
試験時間事前説明 12:15〜12:30(15分)
実施時間 12:30〜15:30(180分)
試験検査の範囲プレゼンテーション・論文によるインテリア計画及びそのプレゼンテーションに関すること
参照:公益社団法人インテリア産業協会HP

2次試験の概要だけでは、どんな問題かイメージが付きにくいですね。

インテリア産業協会のHPを見ていただくと、過去問と解答例が見れます。試験のイメージをつかむためにも、一度目を通してみてください。

⇒インテリア産業協会のHPで過去問と解答例を見る (受験概要ページの下の方にあります)

試験概要や過去問から次のことが読み解けます

2次試験のポイント
  1. 試験日が1次試験の2か月後 ⇒ 勉強に掛けられる時間が少ない
  2. 製図が本格的 ⇒ 専門的な製図の勉強が必要

合格点は?

インテリアコーディネーター試験の明確な合格点は公表されていません。また、解答や配点も公表されていないため、配点が高い分野を重点的に勉強するという対策ができません。

合格ラインの目安は70%以上の正答率

明確な合格点は公表されていませんが、大手学校や通信講座のサイト等では合格の目安は70%以上の正答率と言われています。日頃から問題集や過去問を解く際、70%のラインを意識しましょう。

また、2次試験の勉強は1次試験の合格発表前からスタートします。合格しているか不安な状況で勉強するより、確実な手ごたえをもって勉強するためにも、1次試験の正答率は75%を目指して頑張りましょう。

学習時間と期間

思ったより大変そう・・・

どれくらい勉強すれば合格できますか?

個人差はありますが

学習時間は300時間(1次200時間・2次100時間)

学習期間は6ヶ月

を目安にするといいでしょう!

学習時間や期間は個人差があります。もともと持っている知識や経験、勉強が得意な方そうでない方。

インターネットで検索すると「未経験から独学で2ヶ月で合格した」なんて体験談も目にします。しかし、その方は2ヶ月間で相当の努力と時間をかけて勉強されたのだと思います。実例ではありますが、参考例にしないようにしましょう。

今、あなたの状況で一日に掛けられる勉強時間はどれくらいか?どの位の期間ならモチベーションを保ち勉強することができるか?を考えてみましょう。

一般的な学習時間と期間から、毎日の勉強時間をイメージしてみましょう。

1次試験の学習時間200Hの配分イメージ

4月~勉強スタート(試験6ヶ月前)

 毎日コツコツ1時間 or 土日にまとめて3.4時間づつ

9月~追い込み勉強(試験1ヶ月前)

 毎日2時間 or 土日にまとめて6時間づつ

これで目安の勉強時間200時間を確保できます。

ただ、実際はこんないうまくはいかないでしょう。「4月からスタートして初めはやる気があるので毎日1時間勉強できても、5~7月はモチベーションが上がらず…8月の試験2ヶ月前になって、焦って毎日3時間勉強する。」そんな風になると思います。

でも、それで大丈夫です。1次試験は暗記が重要なポイントになってくるので、早めに初めて「覚えては忘れる」「忘れては覚える」を繰り返し、記憶を定着させていくことが大切です。

2次試験の学習時間100Hの配分イメージ

1次試験終了後に勉強スタート(試験2ヶ月前)

 毎日コツコツ1.5時間~2時間 or 土日にまとめて6時間づつ

これで目安の100時間を確保できます。

2次試験は1次試験が終わってからスタートする方が多いです。その分学習期間が短く大変ですが、1次試験で手ごたえがあれば合格は目前!モチベーション高く勉強できるでしょう。

また、2次試験は「プレゼンテーション=製図」の勉強が中心になります。そのため、きちんと机に向かって勉強する時間を確保する必要があります。暗記中心の1次対策では、小間切れ学習・すき間時間の活用が有効でしたが、2次対策ではまとまった時間の確保が必要だと頭に入れてスケジュールを組みましょう。

学習方法と費用

やっぱり未経験者はスクールに通って勉強しないとダメですか?

未経験者でもスクールに通う必要はありません。

通信講座独学で対策できますよ。

学習方法は通学・通信講座・独学の3つあります。それぞれメリット・デメリットがありますが、大きな違いは費用になりますので、まずは費用をみてみましょう。

学習方法費用
通学300,000円~350,000円
通信講座40,000円~60,000円
独学15,000円~30,000円

通信講座・独学に比べて、通学は費用が5倍以上と割高になっており、更に交通費や通学のための時間も掛かります。インテアコーディネーター試験は通信講座や独学でも十分に対策ができます。近くに学校がある、どうしても行きたい学校がある、などの理由がない場合は通信講座か独学を選ぶといいでしょう。

では、通信講座と独学はどちらがいいのか?独学でも合格できるのか?気になりますよね。

結論は通信講座がオススメです。

詳しくは別の記事で書いていますので、そちらをご参考下さい。

独学?通信講座?どっちがいいの【インテリアコーディネーター資格・勉強方法】インテリアコーディネーター試験の勉強は独学と通信どちらが正解?あなたに合った勉強方法をメリット・デメリット合わせて紹介します。...

資格取得のメリット

資格取っても意味ないって聞いたんですが・・・

やっぱり受験するのやめようかなぁ。

資格取得にメリットは沢山あります!!

資格取得して何がしたいのか?を明確にしましょう

大変な思いをしてインテリアコーディネーター資格を取ったけれど、全然役に立たなかったでは悲しいですよね。「資格を取っても意味がない」という人は、資格取得して何がしたいのか?が明確ではなかった、もしくは目的が間違っていた場合が多いです。

資格取得のメリットと「資格を取っても意味がない理由」をみて、受験へのモチベーションへつなげましょう。

資格取得のメリット
  1. インテリアの知識を効率よく学べる
  2. お客様から信頼されやすい
  3. 就職・転職にプラスに働く
  4. 会社によっては資格手当がもらえることがある
  5. なりたい自分に近づける

続いて、資格取得は意味ないと言われる理由をみていきましょう

「資格取得は意味ない」と言われる理由
  1. 資格がなくても仕事ができるから
  2. 資格より実務経験が重要視されるから
  3. 試験内容が実務に直結していないから

いかがでしょうか?

メリットがいろいろあるにも関わらず、「資格取得は意味がない」と言われる理由すべてが「資格取得≠すぐ仕事になる」と捉えているからです。

つまり『資格取得⇒すぐに仕事にならない⇒意味がない』という考え方です。

しかし、よく考えてみて下さい。世の中のほとんどの資格は取得してもすぐには仕事になりません。資格がないと仕事ができない医師や弁護士の「業務独占資格」を取得しても、みな研修医・司法修習生からのスタートです。

この記事を読んでいる方で「資格取得したらすぐにインテリアコーディネーターになって仕事ができる!」と考えているのであれば、それは甘い考えです。

資格取得してもすぐにはインテリアコーディネーターにはなれません。

それじゃ、やっぱり資格取得は意味ないってことですか?

いえいえ、そうではありません。あくまでも“すぐに”インテリアコーディネーターになれないだけで、インテリアコーディネーターにはなれます。そして未経験からインテリアコーディネーターを目指すのであれば、やはり資格は必須です。

すこし回りくどくなってしまったので整理しますね。

「インテリアコーディネーターになる」という目標(ゴール)に対し

×資格取得=ゴール(すぐにインテリアコーディネーターになれる)

資格取得=過程(インテリアコーディネーターになるための手段)

このように考えてほしいです。

資格取得はすぐに仕事に直結しなくても、メリットは沢山あります。転職の際、未経験可の求人でも有資格者優遇となっていたり、資格必須となっている場合もあります。資格取得までの努力やインテリア業界への意欲を評価してもらいやすくなります。

なにより、半年かけて頑張った自分に自信がもてて一歩前へ踏み出す勇気になるでしょう。

資格取得して無駄なことは何一つありません。もし受験して不合格だったとしてもチャレンジする行動を起こしたことは大きな経験です。どんな事を勉強するのか?どんな知識が必要なのか?それを知るだけでも一歩前進だと思います。

さぁ、インテアコーディネーター目指して資格を取りましょう!!

まとめ
  • 難易度はB(普通レベル)
  • 6ヶ月(およそ300時間)の学習が必要
  • 通信講座か独学で勉強
  • 資格取得にメリットは多数(ただし、すぐに仕事にはならない)