インテアコーディネーター試験の通信講座で「ハウジングインテリアカレッジ」をおすすめされたのですが…実際本当にいいのか知りたい
ユーキャン以外の通信講座も検討したい
インテアコーディネーター試験の通信講座を検討していると「ハウジングインテリアカレッジ」の教材がおすすめに出てきますよね。「聞いたことない会社だし辞めておこう」と、比較検討せずユーキャンに決めてしまうのはもったいないです。
ハウジングインテリアカレッジは
1983年に日本初のインテリアコーディネーター試験対策スクールを開講した専門校
きちんとした実績がありノウハウがつまった教材は一見の価値があります。
ユーキャンにはない充実したWEBコンテンツ・圧倒的な図面の添削指導が魅力です
実際に届いた教材を詳しく紹介していきますので、ぜひ講座選びの参考にしてください。
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実際に勉強しての感想⇒【正直レビュー】ハウジングインテリアカレッジ通信講座の口コミ・評判
「1次2次総合通信講座」に申し込みました
詳しく教材をご紹介する前にハウジングインテリアカレッジには講座の種類がいくつかありますので、前提条件を説明します。
単発の講座などもありますがメインの講座は下記の4つ。
- 1次2次総合【通信】講座←コチラに申込
- 1次2次総合【オンライン授業】講座
- 2次試験【通信】講座
- 2次試験【オンライン授業】講座
文字ばかりでややこしいのですが、つまりは
- 1次2次両方か?2次のみか?
- 通信か?オンラインか?
この2つの条件を選択して講座を決めます。
私は【1次2次両方】×【通信】の組合せで①の「1次2次総合通信講座」に申し込みました。
2次対策のみの講座が気になる方は
教材の内容は一緒なので2次対策の部分を参考にしてください
申し込みから教材到着までは2日でした!
ハウジングインテリアカレッジさんのHPでは、「今申し込むとお届けは〇日」というお届けの目安の表示があります。
こういうのいいですよね。講座に申し込む時はやる気に満ち溢れていて、教材がいつ届くのかすごく気になるのでこの記載は嬉しいです。
教材の全体像
では、いよいよ本題の教材の中身について見ていきましょう。
袋をあけると…こんな風に専用ボックスに教材がきれいにセットされていてビックリ!
バラバラと段ボールにテキストなどが入っているより、こっちの方が断然いい。大量に届くテキストは収納場所に困るし、片付けが意外と大変なので…
合格には直結しないけれど
こういう配慮はすごく嬉しいですね。
中身はこんな感じ
過去問や添削課題はあるけど問題集がない?
なんかちょっと不安…
しかし、この後不安は一気になくなりますのでご安心を!!その理由は
WEBコンテンツ(動画講義・WEB問題集)がすごく充実しているから
ハウジングインテリアカレッジの通信講座はWEBコンテンツをメインに進めていくため、教材が少なくなっています。PC・スマホがあればどこでも学習が進められるので、紙ベースの教材は必要最小限になっています。
定員200名・募集締め切りにご注意下さい
「1次対策通信講座」教材の紹介と感想
ひとつひとつの教材を詳しく見ていきましょう。
ガイド教材
勉強をはじめる前の確認事項として
- 受講期間・受講番号の案内
- 教材一覧
- 学習の進め方
- 動画の視聴方法
- 質問の方法
- 申し込み時期に合わせた学習スケジュール表
などが記載されています。
学習の進め方などは一般的な内容なのでサラッと読む程度です。気を付けた方がいいのは受講期間。ハウジングインテリアカレッジの通信講座の
受講期間は1年
通常、インテリアコーディネーター試験の学習期間は6ヶ月~8ヶ月なので10月の1次試験に向けて1月~5月ごろに講座を申し込む人がほとんどです。
この場合は問題ありませんが、9月ごろに今年の受験は諦めて、翌年の受験を見据えて早めに講座を申し込みしていまうと翌年の受験日(10月)前に受講期間が終わってしまい、試験直前に動画視聴などができなくなってしまうので注意しましょう。
一方、大手のユーキャンでは
8ヵ月(受講開始から直近の2次試験までが標準学習期間に満たない場合は、次回の試験月まで指導します)
つまり、ユーキャンでは6月以降に申し込みした人は翌年の12月まで質問や添削などのフォローをしてもらえます。
ハウジングインテリアカレッジの通信講座を検討中の方は
翌年の受験を検討する人は申し込み時期&受講期間に気を付けよう
メインテキスト(インテリアコーディネーター試験教本ⅠⅡ)
残念ながら、少し見にくいです。
パラパラ中を見ただけでやる気がダウン。
正直な感想として、このテキストはテンションが下がります。図や写真はもちろんありますが、文字がびっしりでメリハリが少なく、どこが重要なポイントか分かりにくいです。
「よーし!勉強するぞーー!」という気持ちにはならず
「これ勉強しなきゃいけないのか…」という気持ちになるのは残念なポイント。
比較するとユーキャンのテキストの見やすさはピカイチです。
しかし!このテキスト使い方次第では優秀テキストに変身かも…
パッと見の見やすさでは、イマイチな評価のテキストですが、講義動画と合わせて利用することで優秀テキストに自分の手で変身させていくことができます。
このように動画講義のノート代り・問題集の復習ノートのような位置付けでテキストを使っていくと…自分だけの苦手ポイントがわかるオリジナルテキストが完成します。
試験前は書き込みの多いところを重点的に復習することで苦手分野を克服
最初から赤字等で印刷されたテキストは分かりやすくていいのですが、見ているだけで分かった気分になってしまうデメリットがあります。その点、このテキストは最初は見にくく分かりにくいですが、動画学習と組み合わせて使用することで分かりやすいテキストに育てていくことができます。
テキストは見にくい!講義動画と一緒に活用して自分で育てていくとよい。
過去問題集・解説(5年分)
主なポイントは
- 5年分あるので十分試験対策ができる
- 冊子が本物ソックリ(マークシートはない)
- 解説が別冊になっていて復習しやすい
- 解説が丁寧で詳しい
インテリアコーディネーター試験において過去問で勉強するのは大切とよく言われます。ハウジングインテリアカレッジの案内でも「3回以上やりましょう」とあります。
動画講義とWEB問題をやった後に過去問をしっかりやれば合格できる力は確実に身につくでしょう。
動画学習システム
超充実の講義動画【総動画時間1430分】
ハウジングインテリアカレッジさんの1番の魅力は『超充実の講義動画』です。
スクールで勉強しているのと同じ感覚の動画
あくまでも分かりにくい部分の解説のみだったユーキャンさんとは違い、『動画メインで学習を進めていく』のがハウジングインテリアカレッジの特徴。
さらに講義動画の良いところを深堀していくと・・・
【良い点①】実例の写真が沢山出てくる
動画を見進めていくと、1つの用語を説明するごとにその用語の実際の写真が出てきます。初学者にとって、建築用語を覚えるのは本当に大変です。「それがどうのようなものなのか?どういう風に使うのか?」それを理解しなくては、暗記できません。しかし、独学やテキスト中心の勉強では情報が少なく「理解する」までにすごく時間が掛かってしまいます。
また、「グラスウールは水に弱く濡れてしまう事で断熱性能が落ちる」という説明もカビで黒くなってしまったこの写真を見たら、内容がすぐに理解でき印象に残ります。
ハウジングインテリアカレッジさんの講義動画ではこういう実際の写真を用いた説明が随所にあり、建築やインテリアの事を全然知らない人でも理解しやすくなっています。
豊富な写真と講師の解説で「用語」の理解がスムーズに進む
【良い点②】試験の傾向を基に暗記ポイントを説明
動画の中で講師が「これはよく出るからしっかり理解しておきましょう」や「これは単語だけ知っておけばOK」「○○の分野と関連して覚えた方がよい」など試験の傾向を踏まえて暗記するポイントを教えてくれます。
テキストに重要度をABCで記載していることはよくありますが、テキストですべてを表現するのは限界があります。動画講義では、より詳しく具体的に説明してくれているので覚えるポイントが本当に分かりやすいです。
具体的なアドバイスで暗記ポイントが分かりやすい
【良い点③】やる気に左右されない
ハウジングインテリアカレッジさんの講義動画に限らず、動画学習にはその他沢山メリットがあり
- スマホがあればいつでもどこでも学習できる(隙間時間の有効活用)
- 分からないところは繰り返し何度も聞ける
- 飽きずに続けられる
- 耳と目、両方からの刺激で学習効率アップ
など。
テキスト中心の勉強だとどうしても自分のモチベーション次第で勉強の進み方が変わってきます。やる気のない時やわかりにくい単元だと学習がストップしてしまうこともあるでしょう。1ヶ所のつまづきで挫折してしまう可能性もあります。その点、動画学習だと
自分のモチベーションに関係なく授業が進む
ので、理解度にもちろん差はでますが学習自体がストップすることはありません。やる気が出ず理解度が低かったところは繰り返し何度も動画を見れば、自然と理解していきます。暗記量が勝負の1次試験では勉強の手を止めず、繰り返し学習を続けることが大切ですので
繰り返し学習が必要な1次試験の勉強に最適
デメリットは「講師の話し方が単調」
魅力だらけのハウジングインテリアカレッジさんの講義動画にデメリットはないのでしょうか?残念ながらあります。
講師の話し方が単調で面白くないです!
本当にこれは残念です。予備校のカリスマ講師まではいかなくても、もう少し画面の向こうに生徒がいる事を意識した話し方をしてくれたら良かったのに…と思います。
モチベーションに左右されずに学習が進むとはいえ、寝てしまったら意味ないですからね!
しかし見方を変えれば、癖がなく万人受けする授業です。
「授業の内容に集中できる」とポジティブに考えましょう!
デモサイトで講義動画を見てみましょう
ハウジングインテリアカレッジのHPではデモサイトで実際のレッスン動画や問題集を見ることができます。これを見るのが1番雰囲気が分かりやすいので是非チェックしてください。
合格必勝WEB問題集
動画講義の後にはWEB問題集で復習ができます。問題の内容は基本的なものから過去問レベルまでさまざま。
WEB問題集なのでスマホさえあれば
いつでもどこでも勉強できます
問題数は全部で904問!これを繰り返しこなせば間違いなく合格レベルの力がつきます。解説も丁寧にのっているのでテキストも不要。本当にスマホひとつで勉強できます。通勤通学の時間、お昼休憩の時間はもちろん、急にできた待ち時間などでも問題演習をすることができるので、忙しいなか資格取得を目指す人には役立つ問題集になるでしょう!
「2次対策通信講座」教材の紹介と感想
それでは次に2次試験対策の教材を見ていきましょう。
ガイド教材
勉強をはじめる前の確認事項として
- 教材一覧
- 学習の進め方
- 動画の視聴方法
- 質問の方法
- 添削課題の送り方
- 学習の進め方
などが記載されています。一般的な内容なのでサラッと見て終わりです。
2次試験対策テキスト・製図練習ノート
テキストは
- 製図の基本(線の書き方・表示記号)
- 家具配置の考え方
- 平面図の書き方
- その他図面の書き方(アイソメ図やパースなど)
- 論文の書き方
丁寧に分かりやすく説明されています。
1つ1つの書く工程がしっかり解説されています。
読むのが少し大変ですが、図面を書いた事がない人にも分かるように「どうしてこういう風にしたのか」までしっかり解説しているので考える力もついていきます。
ただ解答を模写するのではなく
「なぜこうしたのか?」理由を考えて図面を書くようにすると本番で通用する解答力が身に付きますよ
テキストに着彩に関する説明がありませんでした。動画ではあるかな?
製図練習ノートはその名の通り、製図の練習に使うノートです。A4サイズで各種図面(平面図や展開図など)に応じた補助線が書いてあります。
枚数も十分あるのでたっぷり練習できます
過去問題集・解説(5年分)
しっかり5年分の過去問と解答例・解説がついてきます。
- 本番そっくりの問題冊子
- 本番そっくりの解答用紙(A3+A4の横長の用紙)
1次試験同様、過去問題をやる事が合格への近道。5年分しっかりやりましょう。
添削問題(プレゼンテーション5題・論文2題)
ハウジングインテリアカレッジさんの通信講座では添削課題が7題あります。
図面・論文を7題チェックしてもらえるのは心強い
図面や論文は「1つの決まった正解がない」というのが初学者にとって悩ましい点です。頑張って書いてみたものの…
- これで合っているか分からない
- どこを直せばいいのか分からない
この2点は一人で勉強していると必ず抱える悩みです。それを解決してくれるのが添削指導です。独学ではなく通信講座での勉強を選んだ人は図面の添削に期待して決めた人も多いのではないでしょうか。
ハウジングインテリアカレッジの図面添削は
とにかく添削がしっかりしていて分かりやすかった
書き間違いや改善点についてコメントが書かれているだけでなく、正しい線も描いてあるのでとても分かりやすいかった
などの口コミが多く、「きめ細かく丁寧な添削」はハウジングインテリアカレッジの最大の魅力。また受講者のサポートを徹底するために
募集人数を200名に限定
している点も自社の売り上げよりも受講者さんの満足を優先している姿勢が感じられ好印象です。
また添削課題の回数を他社と比較してもハウジングインテリアカレッジさんが添削指導に力を入れている事がわかります。
2次試験の添削回数 | |
---|---|
ハウジングインテリアカレッジ | 5回(製図5題・論文2題の計7題) |
ユーキャン | 3回(製図3題・論文2題の計5題) |
フォーサイト | 添削課題なし |
添削指導は実施する会社側にも負担なはず。募集人数を制限して添削指導に注力するハウジングインテリアカレッジの姿勢には言葉で言い表せない熱い想いを感じます!!
まだ私自身がハウジングインテリアカレッジの添削指導を体験できていないので、実体験での良さをお伝えできないのが残念です。近日中に、添削課題を提出してリアルな情報をお伝えできるようにしますので、少しお待ちください。
動画学習システム
2次試験対策でもしっかり動画解説があります。主なポイントは下記のとおり。
- 全体の講義時間はおよそ180分
- メインテキストの解説のような講義
- パースの書き方だけで35分の講義動画
- 着彩に関する情報がない
2次試験の講義動画はおよそ180分あります。(ユーキャンさんの2次対策の動画はおよそ60分なので3倍近い動画の量)初学者さんが1番苦手とするパースの書き方の講義で35分もあるので安心です。
動画を見た後はどんどん手を動かしましょう!
2次試験の対策は沢山図面を書くことが重要です。動画が充実していると見ただけで満足しがちですが、どんどん手を動かし練習していきましょう。
動画にもテキストにも着彩に関する情報がない
ハウジングインテリアカレッジさんの教材の中で着彩に関する記載があったのはガイドブックの中にほんの少しです。「色鉛筆は何色を準備したらいいの?」「どういう風に塗ったらいいの?」と初学者の方はきっと疑問に持つと思うので着彩の説明がないのは、ちょっと不親切だなぁと感じます。
質問の仕方
質問はメールで行います。指定されたメールアドレスに質問を送るだけなのでとっても簡単です。
- 24時間受付
- 回数無制限
- もちろん無料
3日~1週間程度で返信がきます。
価格は58,300円(税込)
最後に気になる値段をみていきましょう。
一括払い:58,300円(税込)
分割払い可:回数選択可・金利は個人の条件による
※一般教育訓練給付制度の利用で最大20%支給(実質46,640円)
やっぱり安くはないですよね…
他社の通信講座と比較してみましょう
ハウジングインテリアカレッジ | 58,300円 |
ユーキャン | 59,000円 |
フォーサイト | 41,800円 |
ハウジングエージェンシー | 58,300円 |
通信講座では5万円後半の価格帯が一般的なようです。各社の教材を実際に購入してみて分かったのは、会社によって教材の内容や力を入れている点が違い、価格だけでは評価できないという事。
教材やサービスが自分に合っているかで判断しましょう!
そしてハウジングインテリアカレッジさんの教材は
充実した講義動画と丁寧な添削対応が魅力
普通にスクールに通うと20万~30万円はします。スクールと同じ内容の講義が、好きな時に好きな場所で見れて早送りも見返しもできる…これで5万円代というのはむしろ安いのではないでしょうか?
添削などはいらないから、とにかく安く講座を受けたいという方には【フォーサイト】がおすすめ。気になる方はこちらをご覧ください。
先生に引っ張られながら勉強したい人におすすめ!
ハウジングインテリアカレッジさんの教材について色々解説してきましたがまとめると
- 実例写真が豊富で分かりやすい講義動画
- いつでもどこでも勉強できるWEBコンテンツ
- 2次対策の添削課題が7題と充実
- テキストは少し読みづらい
もし受講を迷っている場合はご自身がどういう勉強スタイルが好きかで判断してみてください。何度か書いていますがハウジングインテリアカレッジさんは「メインテキストが読みづらい」です。またWEBコンテンツ中心のため紙ベースの教材は必要最小限になっています。
ですので、下記のような人にはオススメできません。
- テキスト中心に自分のやり方で勉強したい人
- 紙ベースの勉強(ノートやメモをとるの)が好きな人
- 色々な教材があると安心する人
反対に写真豊富で分かりやすい動画コンテンツが充実しているため
- 動画を中心に勉強したい
- 自分のペースで勉強していくのが苦手
- 先生に教えてもらいながら勉強したい
- 重い教材を持ち歩きたくない
- 忙しいので隙間時間を有効活用したい
- 2次試験の内容に特に不安を感じている
動画のスタートボタンさえ押すことができれば強制的に勉強開始する事ができます。
モチベーションを保つのが苦手な人にはピッタリです
また、個人的な感想ですが
ユーキャン⇒試験合格に必要な最低限の知識が身に付く
ハウジングインテリアカレッジ⇒現場でも使える知識が身に付く
という印象を受けました。動画を見ていると、ここまでの知識は試験に必要かな?という部分があります。しかしそれは「現場では常識・知っていて損はない」という内容なので、資格取得が最終目標ではなく、資格を取って建築・インテリア業界で働きたいと思っている人にはとても役立つ知識です。
本気で建築・インテリア業界を目指す人にもおすすめ!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
「資格は意味ない・役に立たない」などと言われがちなインテリアコーディネーター試験ですが、ハウジングインテリアカレッジさんの通信講座では間違いなく建築・インテリア業界で使える知識が身に付きます。資格取得だけでなく、インテリアコーディネーターになり「好きを仕事に」することを目標に勉強頑張っていきましょう!
好きを仕事にするなら…